糸操り人形製作過程 一挙大公開!!

糸操りの人形劇団にいた頃、自分の稽古用に昔ながらの作り方で侍の人形を作りました。糸操り人形は世界各国に存在しますが、これは日本独自のスタイルです。劇団を辞め、うさぎ小屋になってからはこのような人形を作ることもなくなりましたが、最近また作り直しています。私の人形劇に携わるようになった原点だと思っています。時間はかかりますが、じっくり丁寧な人形作りは大切にしていきたいと思います。

 

頭は、粘度で形作り石膏で型抜きします

張り子紙は昔使っていたものが手に入らなくなり、いろんな素材を試して見ました。

胴体部分に頭、首の動く仕掛けがあります。手足も桐の木を使います。軽くて削りやすいのです。

頭は首に開けた穴に胴体の釘を差し込み、クルクル回転するようになっています。

肩には首を動かす糸の穴、腕をつける穴、胴体をつる穴を開けます。木のささくれをとるために焼きを入れます。

顔や手足はこの後胡粉を塗って仕上げます。

手板(操作板)です。西洋のマリオネットの物は立体的ですが、これはシンプルです。

下の写真がマリオネット用のコントローラーです。人形によって形は様々です。次にいくつかご紹介しましょう。

肩の穴の下に糸の滑り道のための細い竹を取り付けます。

太もも部はボール紙を筒にし、針金で補強します。和紙をうわばりします。

かなり中飛ばしの説明でしたが、これで後は糸付け作業です!

後ろはこんな感じ・・・。

平型の丸い手板です。

全くのかまぼこ板状です。

板ではなく手袋です!

鳥など首の長いものは2つに分けます。